核酸 wikipedia|無料辞書
核酸(かくさん)は、
塩基と
糖、
リン酸からなる
ヌクレオチドが
リン酸エステル結合で連なった
生体高分子。糖の違い(2'位が、水素基(DNA)か水酸基(RNA)であるか)によって、2-
デオキシリボースを持つ
デオキシリボ核酸 (DNA) と 、
リボースを持つ
リボ核酸 (RNA) とがある。RNAは2'位が水酸基であるため加水分解を受けることにより、DNAよりも反応性が高く、熱力学的に不安定である。糖の 1'位には塩基(核酸塩基)が結合している。さらに糖の 3'位と隣の糖の 5'位は
リン酸エステル構造で結合しており、その結合が繰り返されて長い鎖状になる。
転写や
翻訳は 5'位から 3'位への方向へ進む。
なお、糖鎖の両端のうち、5'にリン酸が結合して切れている側のほうを 5'末端、反対側を 3'末端と呼んで区別する。また、隣り合う核酸上の領域の、5'側を上流、3'側を下流という。
◆構造
◇一次構造
核酸の
一次構造とは、(デオキシ)ヌクレオシド成分がホスホジエステル結合によって、連続的に連結され、枝分かれのない、ポリヌクレオチド(ヌクレオチドの
重合体。核酸と区別して、20程度の短いものを指すことがある)鎖を形成させるような(デオキシ)ヌクレオシド配列である。
◇二次構造
核酸の
二次構造とは、一本鎖の主にホモポリヌクレオチド(塩基成分が同一のヌクレオチド重合体)の場合には、塩基間の相互作用によって規定されるヌクレオシド成分の空間的配置をさす。2本の相補鎖の場合には、同一の鎖の隣接塩基間の相互作用と、互いに平行している鎖の対向塩基間の
水素結合により安定化された規則的な二重螺旋(DNAには三重、四重螺旋も存在する)を意味する。
◇三次構造
核酸の
三次構造は、固定化された二重螺旋とそれ以外のタイプの配列で形成される。
◇四次構造
◆ 核酸塩基
核酸や
ヌクレオチドの構成
単位(の繰り返し数)として、たとえば、10塩基(1本鎖の場合)または10
塩基対(2重鎖の場合)などと便宜的に用いる。
◆ 塩基対における水素結合