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音階(
おんかい、英:
Scale、
スケール)とは
音が高低の順番に並べられている
音列である。音階は、時代や国によって違いがあり、各地、時代の
音楽の特色の原因となる。
◆ 定義
音階とは一定の音が、一定の隔たりで
オクターブの中に音の高さの順に並べられたものである。音階は各国各時代で変化し、現在世界で広く知られ主に使用されている音階は、五音音階、全音階、半音階である。日本音楽の場合は音階のことを旋法(せんぽう)とよぶのが普通である。
◇クラシック音楽において
旋法と混同されがちであるが、
音階は「音が高低の順番に並べられた音列」という無機的な概念であるのに対し、旋法は音階に
旋律の作法を加えた有機的な概念である。たとえば、
イオニア旋法と
長調は同じ音階(
長音階)を使用しているが、旋律の作法が異なるため、全く別の旋法である。ただし、
ジャズの理論などでは、慣習的に呼び名が違うだけで、旋法も音階も実質的には同じであり、論理的な区別をしていない立場もある。
「音階」は
西洋音楽の音楽理論用語Tonleiter, Skala(
ドイツ語)gamma(
イタリア語)gamme(
フランス語)scale(
英語)などの訳語として明治期に
日本語に登場した。それまでの
日本で使われていた音階に似た用語を探すと、
雅楽や
声明(しょうみょう;
仏教の
声楽)の
世界において使われていた「
五声・五音」「七声・七音」「調(西洋音楽で定義される『調』とは意味が違う)」などが挙げられる(更にこれらは中国音楽の音楽理論用語からきている)。したがって基本的には「音階」とは西洋音楽理論において定義されるそれ(音楽において使われる
音を高さの順に並べたもの)である。
しかしながらアジア圏音階文化が西洋圏音階文化に出会い、逆に
西洋音楽文化は非西洋の音楽文化と出会っている。例えばSkala や gamma と言う語に出会った事により「音階」の意味も広がっていった。アラブ古典音楽における音楽理論用語مقام(
マカーム、
アラビア語)、インド古典音楽における音楽理論用語रागा(
ラーガ、
サンスクリット)などを西洋音楽文化は「我々の音楽における『音階』のようなものだ」と考えた(ただし、研究者が主張するように詳しくマカームやラーガを見ていくと音階とそれらは
教会と
モスクと
寺院くらい大きく違うらしいとう伝聞がある。
現在(西暦2008年)の日本では西洋音楽の
教育が行われている。「五声」「七声」「五音」「七音」「調」などが現場でどのように説明されているかは明らかではない。
また、非西洋音楽との出会いにより「音階」の意味合いが広がっていった事からもわかるように、西洋音楽における音階の定義が曖昧である(例えばある一時期それは古典派の時代〜ロマン派の時代前後を描写するもの等)。「音階」の背景には
教会旋法(12旋法、8旋法)があり、さらにそれは
グレゴリオ聖歌、古代ローマ帝国のキリスト教聖歌(ビザンティン帝国の聖歌、「オクトエーコス」)、古代の西アジアの
キリスト教音楽(
シリアのキリスト教聖歌など)、
古代ギリシアの
ピタゴラスや
アリストクセノスなどの音律論(
音楽に関する著作・論文)などへとつながっていく。(したがって「音階」は
古代ギリシア・
古代ローマで研究された音律論を翻訳し、研究したアラブ人達の音楽の理論用語(マカーム)などとも関連がある;なおマカームと「音階」の関連に関しては
イスラームに対する偏見により故意に無視されてきたとの指摘がある)
◇ジャズなどのポピュラー音楽において
ポピュラー音楽などではコードと密接な関係があり、
即興演奏や作曲時のメロディー構成などで一つのコンセプトとして使われる。
以下参照
◆ 様々な音階
一般的に西洋の音階は音度記号によって表記される。また、コード(和音)においては大文字のローマ数字が使われるが、音階の場合はクラシック音楽では小文字のローマ数字、ポピュラー音楽ではアラビア数字を使う。
クラシック音楽における名称と分類
・伝統的な音階
・19世紀後半以降に人工的に作られた音階
ジャズなどのポピュラー音楽における名称と分類
調性に基づく音階とそこから派生した音階
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= メジャー・スケール(チャーチ・モード) =
中世の
教会旋法からスケールを抽出し、20世紀になって新たにスケールとして使用されるようになったもの。
9世紀、
グレゴリオ聖歌 Gregrian chant で用いられていた頃は、1オクターブに12個の半音が存在することは理論的には知られていたが、音階の構成音といえばC、D、E、F、G、A、Bの7音であるという意識が主流であった。このため、ドリアといえば必ずD、E、F、G、A、B、C、D、フリジアといえば必ずE、F、G、A、B、C、D、Eの音階を指していた。現代使われるように、C ドリアン・スケールや、G フリジアン・スケールといった音階は存在していなかった。
ジャズ、ポピュラー音楽など現代の音楽では欠かせないものとなっている